スノーケル snorkel
スノーケルとは、水面から顔を出さずに息をするための管(パイプ)をいう。
スノーケルで呼吸しながら、水中を眺めて楽しむ遊びをスノーケリングという。スクーバでも、水面を移動するときタンクの空気を吸わずに水面の空気を呼吸できるので、広く使われている。しかし、網の近くで作業をするダイバーは網に絡みやすいのでスノーケルを使わないことがある。深く潜ろうとするテクニカルダイビングでも、マスクに付けないで別に持って行くダイバーが多い。また、息をとめて深く長く潜ろうとするフリーダイバーでは、水の抵抗が大きくなることと、耳抜きのためのパッキング
ができなくなるので、手に持っていて必要に応じて使うことが多い。
スノーケルの長さと太さ
長すぎれば、死腔が大きくなるし、太すぎると、吐き出すときに息が抜けてしまう感じになる。吐き出すときの幾分かの抵抗で、気管支に圧力をかけて、呼吸を整えようとするスキンダイバーも少なくない。
スノーケルの基準は、いろいろ発表されているが、一般には、長さは350mmから500mmであり、500mm以上のものは使えない。径は25mm前後である。
スノーケルの呼吸抵抗について
スノーヶルをくわえて水面に浮くと、人間の肺は水面下に沈み、水面から肺の中心までの深さの水圧を肺に受けこれに打ち勝って呼吸するために抵抗がある。慣れないとスノーケルを通じての呼吸に息苦しさを覚えるのはこのためである。
このような呼吸抵抗、そして呼吸死腔を通じての呼吸が、健康にどのような影響を与えるか諸説があるが、これらに打ち克って呼吸を続けることに慣れれば、換気能力の増大にもなると考えられる。
排水弁
スノーケルの下部に付けられた排水弁である。排水弁がなくても、スノーケルの排水は、息を強く吐き出す、あるいは水中置換法で容易にできる。しかし、水を排除しても、幾分かはスノーケルの中に水が残りゴロゴロして気分が悪い。排水弁によって、残った水をきれいに排出することができる。スノーケル初心者が心配することは、排水するだけの息が肺に残っていなかった時の排水であるが、排水弁により排水に要する息の量も少なくて済む。
排水弁は、砂粒などがつくと、水が入ってきてしまうから注意して使う。洗って砂粒などを排除すること。
スノーケルの使用
スノーヶルは、水面を泳ぐための道具であり、スキンダイビングで水中に潜る時には、水の抵抗になる。また作業潜水などでは作業の邪魔になる。スクーバダイビングでは折りたたんでBCD.のポケットに入れて置かれるようなスノーケルも発売されている。
深く長く潜ろうとするフリーダイビングではスノーケルをマスクバンドから外して、手に持って潜るダイバーが少なくない。スキンダイビング、もしくはフリーダイピングで潜る場合、スノーケルをくわえて使用していた方が気管に水が入りやすくて溺れやすいという説と、意識を失いかけるような長い潜降の場合、水面に出て直ちに呼吸を開始しないと溺れてしまう。
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