初心者のシュノーケリング入門 【図解】

diver スーノーケル入門

 

 【図解】  スノーケリング・ダイビング(snorkeling Diving)とは?

水中において呼吸を行えるようにするための用具。この用具を用いて水中で活動することはシュノーケリングもしくはスノーケリングと呼ばれる。

スノーケリング(snorkeling)とは、主にシュノーケルもしくはスノーケル(英: snorkel、独: Schnorchel)、水中マスク、フィン、スノーケリングベストといった用具を身に付け、水面での浮力を十分に確保しつつ、水面上を漂うように移動し、口にくわえたスノーケル(パイプ状の呼吸管)を通して常に呼吸活動を継続しながら、水面から水中の 様子を観察する活動のことを示します。

フローティングベストを着用している為に沈みません。

 

参考サイト:日本スノーケリング協会

 

シュノーケリング、スキンダイビング、フリーダイビングの違い

シュノーケリングはフローティングべストを着用して海上に浮いて海中を泳ぎながら観察しますので基本的は溺れません。

スキンダイビングはスクーバなどの水中呼吸装置を使用せず、自分の息だけで潜水(水中遊泳)することである。素潜り(すもぐり)とほぼ同義。

スキンダイビングのうち、より競技性の強いものはフリーダイビングと呼んでいます。

 

 

 

初心者、子供のシュノーケリング 基礎知識

子ども、初心者とシュノーケリングをやる前に、いくつかの注意点を頭に入れておくことが必要です。一番大事なことは、初心者、子どものシュノーケリングを常に見守っていてください。

シュノーケリングの原則は、二人以上で泳ぎ一人ではやらないことです。特に初心者、子どもは、シュノーケリングに夢中になり、足が届かない場所や沖に出てしまったり、知らない間に流れに流されることがあります。

見守る人は、特に、沖に向かう流れのリーフカレントや、海底に向かう流れのダウンカレントには注意してください。はじめは、海岸の近くの浅い磯でシュノーケリングを楽しむと思いますが、慣れてくるとだんだん足がつかない海側に出て行くものです。

シュノーケリングは、慣れてきてから事故がおきやすくなります。シュノーケリング中での一番多い事故は、シュノーケル内に海水が入ったことに気付かずに呼吸をして海水を飲み込んでしまうことです。シュノーケル用品の使用方法を確実に身につけておいてください。

フィンを履いていると足がつることも多くなるので、ストレッチなどの準備運動は入る前に確実にやっておきましょう。

安全にシュノーケリングを楽しむ為のポイント

  • 二人以上、ペアーで必ずいっしょに泳ぐ。
  • 自分の位置を常に把握する。
  • 流れを読み、流れの早いところではやらない。
  • 海のコンディション(風向き、潮の干潮、波の高さ)を頭に入れる。
  • 日焼けに注意。肌の露出を少なくする。
  • 知らない海の生き物には触らない。
  • マスク、スノ-ケルに海水が入っても落ち着いて行動できる技術を身につける。
  • 小型船やジェットスキーなどに注意する。

水に慣れる

人は海水だと普通は浮いてられます。しかし、海に慣れていない人は浮くレベルまで海の上でリラックスはできないので両手をバタバタさせて、体の重心を不安定にさせてしまい、沈んでしまいます。

シュノーケリングでの浮き方の基本は、両手両足、肩など体全体に力を入れず、体の力を抜いて浮くことが大事です。とにかくリラックスすることです。

力をぬいてプカリと浮くことは、本当はそれほどむずかしいことではないのですが、はじめはなかなか力がぬけません。そこで、それをうまくやるにはバデイ(互いに助け合い、楽しみを分かち合う相手のこと)を組んで、助け合いながらメニューを進めることが必要です。これはリラックスしてメニューをこなすための大切な準備です。

  リラクゼーションで大切なポイントに呼吸の方法があります。この場合の呼吸法は、胸を使うのではなく、お腹を膨らませたり、凹ませたりする腹式呼吸が合っています。

ふだんより少し多めに鼻から息を吸って、お腹を膨らませ、呼気は唇を合わせてゆっくり長く吐きましょう。ちょうど蒸し器から小さく聞こえる蒸気のような音とともに、深く呼気します。これが呼吸のポイントです。

シュノーケルでは、強く息を吸い込むことはよくありません。水が入ってきた時に一気に肺まで吸い込んでしまいパニックに成ります。シュノーケルでの呼吸方法は、ゆっくり吸って、強く吐くのが基本です。

若葉のポーズ

このポーズは、水面に浮かんで流れる若葉をイメージしたものです。木からはらはら落ちてきた一枚の若葉が水面にふっ、と浮かんでいるさまを想像しながら行いましょう。

浮く人とそれを助ける人の役割をきめ、ポジションは写真のようにとります。呼吸を2回ぐらいくり返したら、吸気し始めます。水深は腰のあたりです。

若葉のポーズ1.まず、バディは両手の幅をとって水面の高さに手を差し伸べる浮く人は身体をゆったりと伸ばし、両手の上に倒れかかりそのまま身を任す。

2.バディは水面下で受けとめ、相手の身体が水平になるよう手のポジションを調節しバランスをとってあげる。水の浮力を利用し下から軽く支え、水面に浮かべてあげる。

3.浮いている人は力をぬき、身体をすべてあずけ、ふつうの呼吸を続ける。呼気のとき身体の力がぬけていく様子に気持を向けるとリラックスしやすい。

 画像出典先:スノーケリング 長谷川孝一 著

 

 

クラゲのポーズ

身体のどこにも力が入らない、完全にリラックスしてみるのがこのポーズです。クラゲの身体の99%は水です。水の化身のようなクラゲになったつもりで水中に溶けこんでしまう、そんなイメージでポーズしてみましょう。

身体全体の重さのバランスは人によって違います。浮力が海水よりも少しだけ小さい淡水中では、もしかすると足の先がプールの底につく人がいるかもしれません。そういう人は、手を前に伸ばすと重心が前に移ります。

・ ポジションは写真のようにとり、

クラゲのポーズ1. 呼吸を整ベ吸気してから始める。

2.浮く人は立った状態でアゴを引き、手を斜め前に出しながら底を軽く蹴って身体を水中にあずける。

3. 足が重い人はもとに戻りやすいので手を前に伸ばしたり頭を沈めたりして、ちょうどよいバランスになるように調整してあげる。

4.ひと息ごとに交代し、何回か行う, 漂いながら少しずつ呼気してゆくと、身体がゆっくり沈んでゆく感覚を覚える。

 

 

 

 

スノーケルクリア 方法、コツ

 海中に潜ればスノーケルの筒の中には水が入り、水面に出て再び呼吸するには、その水をクジラのように勢いよく追い出さなければなりません。水を飛ばす前、息を大きく吸気してから始めるようにします。

スノーケルクリア

スノーケルクリア

スノーケルクリアの練習方法、仕方、コツ

波が突然きたり、海の中に夢中になり頭を下げスノーケルから海水が入ってしまい、パニックうことを防止するのがスノーケルクリアです。

海に顔をつけている浮いている状態で、スノーケルから水を吐きだすスノーケルクリアは、スノーケルでの呼吸方法や海水が入ってきたときに飲み込まないことなど多少慣れるまで時間がかかると思いますが必須スキルです。

 

呼気(吐き方)の練習

手のひらに水をすくい,中の水を1回で全部、飛ばすつもりで吹く。これをうまくやるコツは,お腹に力を入れ尖つた口先からトッウ!という音とともに,肺の中の空気を鋭く呼気する。1回で飛ばすことができるまで繰り返す。

呼気の練習

水中での呼気(吐き方)の練習

今度はスノーケルをくわえて中に水を入れ同じようにしてスノーケルの中の水を1回で飛ば
すことができるまで繰り返す。

水中 呼気の練習

スノーケルクリア ブラスト法(吹き出し法)の手順

①マスクとスノーケルを着け,バディの身体を手でたどつて潜水する(身体を全部沈める)。

②スノーケルの中に水を入れたら水面へ浮上する

③水を勢いよく吹き飛ばす

スノーケルクリア 練習

スノーケルクリア ブラスト法

スノーケルのくわえ方

口を十分に開いてマウスピースを中ヘ

シュノーケリング マウスピース くわえ方1

画像出典先:スノーケリング 長谷川孝一 著

マースピースのイボを前歯で軽く噛む。

シュノーケリング マウスピース くわえ方2

唇でマウスピースをしっかりとくわえる。

シュノーケリング マウスピース くわえ方3

 動画 シュノーケリングスキル-シュノーケルクリア

 

 マスククリア  練習方法、仕方、コツ

 マスクの中に水が入ってくることは、スノーケリングの楽しさを半減させることになります。いつも水漏れしているのは、マスクが顔に合っていないからで、自分の顔に合ったマスクに換えればそのようなことにはなりません。

それでは、人のフインが当たって、ずれてしまうようなとっさのハプニングの場合にはどうしたらいいのでしょう。浅いところなら立って手でマスクを開け、マスクの中の水を出すのもいいでしょう。あるいはフロートにつかまってやる方法もあります。でも場所を選ばず、しかも簡単なやり方があります。それがこれから練習するマスククリアの方法です。

マスククリアー
まずは水上でのマスククリア練習ができるようになったら、水面でのマスククリア練習をしましょう。

水上でのマスククリア練習

はじめにマスクの中に水を入れ吸気し,息を止め,水がこぼれないように顔を押しあてる。

次にフレームを押さえて前を向き,鼻から息を出すと水が下から出る練習をする。

シュノーケル マスククリアー水上

 画像出典先:スノーケリング 長谷川孝一 著

水面でのマスククリア練習

吸気してから息を止め,マスクのフレームを持ち,中に半分ぐらいの水を入れる。

マスクの上のフレームを軽く手で}甲さえて斜め上を向き,鼻からゆっくり呼気すると,マスクの下から水が出る。

コツは、斜め上を向いて鼻からゆっり呼気することです。

また、水が目に触れて痛くなったり、間違えて鼻に入ったりする場合もあります。間を置きながら急がずに練習しましょう。

マスククリア 水中練習

動画 シュノーケリングスキル-マスククリア

 

 

フィンワーク  練習方法、仕方、コツ

スノーケリングは、足の先にフインをつけ、手よりも何倍も多く水を捉えて、大きな推進力を楽に得ようというものです。そのため、手は重要ではなくなり、バランスを取り方向を変えるなど、ちょっと使う程度です。
ここで紹介するフインを使ったバタ足は、フラッターキックと呼ばれ、長い距離を楽に泳げという長所をもっています。このオーソドックスな水面泳法がスノーケリングの基本です。

 

フラッターキック 練習方法、コツ

身体をできるだけ水中で理想的なフォームに近づけるには、二つのポイントがあります。一つは上半身のフォームで、胸を張り、顔を斜め前方に向けた姿勢を維持することです。両手は脇腹に軽くつけておきます。

このフォームは、最初に背筋に力を入れて意識的に練習をしておくと、自然と身につくようになります。

これは水泳の『ストリームライン』のフォームが参考になります。

水の抵抗:断面積に比例
可能な限り断面積を小さくする。

ストリームライン

参考サイト:泳ぎの基本『ストリームライン』

 
もう一つは、下半身のフォームでひざが大きく曲がらないようにすることです。それにはひざから下の足の力に頼るのではなく、腰からひざまでの筋肉を十分に動かし、振り下ろすことで、伸ばされた足全体がしなって推進力を生みだすのだ、というように考えてください。

フラッターキック 足の動き

動画 正しいフィンキック:ダイビング

 

動画 ダメなフィンワーク(自転車漕ぎ)

  ヘッドファーストダイブ 練習方法、コツ

頭から先に潜行して潜る方法です。

シュノーケリング、スキンダイビングの潜る時の基本のスキルです。

身体を安定

潜る人は少し離れたところから泳いでバディに近づく、伸ばした手がバーを通過したら,手でバーをつかまえる。

ヘッドファースト潜行1

前転する

次に鉄棒の前転の要領で,頭から斜め下へ前転する

ヘッドファースト潜行2

潜行

回りこみながらつかまえたバーを後ろにグイと押す,その反動で身体は底に向かって沈み
こむ。

ヘッドファースト潜行3

 画像出典先:スノーケリング 長谷川孝一 著

エントリー、エキジェット 方法【水の中への出入り】

エントリーとは陸上およびボートから海の中に入ること、逆に海から陸上、ボートに上がる事をいいます。

エントリーには「ビーチエントリ」「高さのあるところからのエントリ」「ボートエントリ」まどがありますが、子どもとシュノーケリングを楽しむ場合のほとんどは、「ビーチエントリー」もしくは岩場(磯)からのエントリになるかと思います。

岩場やゴロタ石のある環境は、海がないでいて穏やかに見えても、実際に入ってみると岩の表面にぬるぬるした海藻が生えていたり、うねりが届いて海面がゆっくり動いていることがあります。

また砂浜では大きめの波が何かの気まぐれに打ち寄せることもあります。それで慣れないうちは、すべったり転んだりと思うようにならないことがあると思いますので、要領のいい出入りの方法というのを紹介します。

エントリー、エキジェットの時のポイント

 静かな場所を選ぶ

海岸をよく観察し、波の影響がほとんどない場所を選び、フィンを装着。

エントリー、エキジットの方法1

 画像出典先:スノーケリング 長谷川孝一 著

不安定な場所ではバディ同士と協力

ゴロタや岩場など足場が不安定な場所は、油断しないでバディ同士で支え合いながら出入りする。

エントリー、エキジットの方法2

すり足で移動

移動は足のかかとを先に出して歩き(フィンをはいているときは前に歩けないので)すり足が基本

エントリー、エキジットの方法3

波を利用

 寄せ波と引き波の力を利用して移動する。
波が自分の進む方向と反対に動いているときは、岩につかまって待ち、波が同じ方向になって身体を押し始めたら進むようにすると、エントリーもエキジットもスムーズにできる。
エントリー、エキジットの方法4

 

 参考文献:スノーケリング 長谷川孝一 著

スノーケルリングに必要な最低限な道具はマスクとスノーケルとフィンの3点です。

それ以外に体のコンデションを保ち安全性を高めるのに必要なモノとしてスノーケルベスト、グローブ、ブーツ、フード、ウェットスーツなどがあります。