完全呼吸法【図解】

呼吸法

究極の呼吸法

心身を瞬間でととのえる唯一無二の法則。鼻呼吸完全呼吸プラーナ呼吸の大切さ。

中村天風をはじめ思想家や知識人に愛されてきた「呼吸法」の原点、完全翻訳化!「引き寄せの法則」の元祖、ウィリアム・W.アトキンソンがペンネームで書いた名著。

 

 

 

目次

第 1章 息をすることは生きること

第 2章 呼吸のメカニズム

第 3章 呼吸のメカニズム

第 4章 神経系について

第 5章 鼻呼吸と口呼吸

第 6章 四つの呼吸法

第 7章 ヨギの完全呼吸をマスターする方法

第 8章 完全呼吸の生理的な影響

第 9章 ヨギの知恵にふれる

第10章 身体を鍛える七つのエクササイズ

第11章 バイブレーションとヨギのリズム呼吸

第12章 ヨギのサイキック呼吸

第13章 ヨギの霊的な呼吸

 

 

著者紹介  ヨギ・ラマチャラカ 

本名は、米国メリーランド州生まれのウィリアム・ウォーカー・アトキンソン(1862‐1932)。法律家、実業家そして心霊研究とニューソート(新思想)運動の権威として活動した。ヨギ・ラマチャラカ名義で書かれたヨガや呼吸法の著作は、明治・大正・昭和期に活躍した実業家であり思想家の中村天風にも多大な影響を及ぼしたことは知られている。

ラマチャラカ(=アトキンソン)が説くヨガや呼吸法は、身体的なポーズだけでなく「身体的+精神的」な両方の側面を丁寧に表現した書物として、欧米のみならず日本でも好感をもって受け入れられた。ラマチャラカの他にもセロン・Q・デュモンなど、多くのペンネームを使い分けながら、精神医学や東洋思想、ビジネス、人間関係など、生涯100冊以上の著作を残した。特に1906年に書かれた『Thought Vibration or the Law of Attraction in the Thought World』は世界中で読まれ、多くの人に影響を与えた。

ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン

ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン

 

完全呼吸法とは?

完全呼吸法はダーガプラーナヤーマとも呼ばれヨガの基本的な呼吸法の一つであり、お腹を膨らませる①腹式呼吸、胸郭を広げる②胸式呼吸、鎖骨、肩周辺まで広げる③鎖骨呼吸④クンバク(息を止める)の4つをつなげていく呼吸法です。

慣れていないと①腹式呼吸②胸式呼吸③鎖骨呼吸④クンバク(息を止める)が同時にスムーズにできません。ステップを踏んで呼吸を深めながら練習する必要があります。

クンバク、息を止める動作なのですが、ヨガでは、プラーナを身体に留めて身体の隅々に行き渡らせ、細胞を目覚めさせる呼吸なのです。

4つの呼吸法を取り入れるということは、お腹・胸・肩・喉までを意識し肺の下肺呼吸・中肺呼吸・上肺呼吸全部を使い、全ての肺胞や呼吸の筋肉といった呼吸器官全体を活動させるということです。

最少のエネルギー消費で、吸うこと、吐くことを最大限に引き伸ばし最大の効果が得られる呼吸法なのです、必ず、「丹田」を意識して行なうことが大切です。

 

完全呼吸法の効果・効能

完全呼吸法は、呼吸の筋肉をすべて使用します。

特に肋骨をコントロールしている筋肉が活発に使われるので胸腔は前後左右に大きく拡がり、横隔膜がほぐされて上下することで内臓がマッサージされて、全ての器官が自然に機能します。

肩まで十分に空気を満たすことで、血中の酸素やプラーナが増加され、また、ユックリと息を吐き出すことによって、心臓の運動を鎮め血圧を安定させ精神をリラックスさせることができます。

自宅でも行うことができるので、怒りや悲しみなどの感情の乱れがあった時はこの呼吸法を行なうことで、負の感情をコントロールし心を落ち着かせることができます。

 

完全呼吸法のやり方

背筋を伸ばして安座します。骨盤が後ろに傾き、背中が丸くなっしまう人はお尻の下にクッションやブランケットを敷いて高さを出してみましょう。骨盤が立ちやすくなることで自然に背筋が伸びて楽に座ることができます。または、床ではなく椅子に座ってもOKです。口から息を吐いて余分な力を抜くことからスタートしましょう。

※呼吸法を行う際は必ず鼻呼吸で行い、息を止めず「吸って・吐く」をリズミカルに繰り返しましょう。食後は避け空腹時に行うことも大切。妊娠中の方、血圧が高めの方、喉に炎症がある方は医師に相談のうえ行ってください。

腹式呼吸の練習

はじめに「腹式呼吸」の練習からスタートです。お腹に手をあてて行うと感覚がつかみやすくなります。

1.鼻から息を吸い、お腹を大きく膨らませる

2.鼻から息を吐きお腹をへこませる

3.1~2を繰り返し行う

ポイント:おへその辺りに意識を向け、お腹の中にある風船が膨らんだり縮んだりする様子を思い描きながらやってみましょう。

腹式呼吸

腹式呼吸

胸式呼吸の練習

次に「胸式呼吸」の練習をします。両腕を身体の前面でクロスさせ、左右の肋骨に手をあてて行うと感覚がつかみやすくなります。

1.お腹を薄くしたまま鼻から息を吸い、胸に呼吸を送るように肋骨を広げる

2.鼻から息を吐き胸、肋骨を閉じて元に戻す

3.1~2を繰り返す

ポイント:お腹を膨らませずに肋骨や胸の辺りに意識を向けてやってみましょう。

胸式呼吸

胸式呼吸

鎖骨呼吸の練習

続けて「鎖骨呼吸」の練習をします。両手をクロスさせ、左右の鎖骨に手をあてて行うと感覚がつかみやすくなります。

1.お腹を薄くしたまま鼻から息を吸い胸の上部に呼吸を送るように鎖骨まわりを引き上げ広げる

2.鼻から息を吐き鎖骨や肩まわりを引き下げて元に戻す

3.1~2を繰り返す

ポイント:首筋から肩周り+胸元の辺りに意識を向け、鎖骨や肩が少し上がるようなイメージでやってみましょう。

動画 鎖骨式呼吸

 

 

 

 

息を止める(クンバク)練習

約2~3秒間、自然に止息します
この時、丹田に力を集中し、肛門を締めて、肩とみぞおちの力を抜きます。

クムバクは、プラーナを身体に取り入れ、生命エネルギーを全身に行き渡らせ生命力を満ち溢れることにもつながっています。

完全呼吸法の練習

4つの呼吸法をつなげて「完全呼吸法」の練習をします。手をお腹と胸にあてて行うと感覚がつかみやすくなります。

1.鼻から最後まで息を吐き切り、おへそを引き込むようにお腹をへこませる

2.お腹の力を緩め、鼻から息を吸いお腹を自然に膨らませる

3.そのまま胸を広げながら息を吸い続ける

4.さらに鎖骨や肩が少し上がる程度に深く息を吸い込む

5.2~3秒程度息を止めてみましょう。(クンバク 止息)

5.鼻からゆっくり息を吐き下腹部の力を緩めお腹をへこませる

6.そのまま吐き続け胸、肋骨を閉じる

7.最後に鎖骨や肩を引き下げるように息を吐き切る

ポイント:呼吸を深めながらゆっくり丁寧に行います。慣れてきたら吸い切った後、2~3秒程度息を止めてみましょう。吸い込んだ呼吸がじわじわと身体全体にいきわたっていく感覚を味わいます。苦しさを感じる場合は無理をしないこと。息を止めるのはやめましょう。

 

動画 完全呼吸法

呼吸から正す 完全呼吸法

 

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