赤潮

ダイビング用語

赤潮

赤潮というのは、一般に海中の植物性あるいは動物性プランクトンが急激に異常繁殖して、水の色が変わって見えるほど増殖する現象のことをいいます。

プランクトンとは、水中で浮かんだまま生活している生き物のことで、比較的大きなものもありますが、多くは顕微鏡でその形が判別できる程度の小さい生き物です。

プランクトンの中には、光合成をする植物性プランクトンと、それら植物性プランクトンなどを食べている動物性プランクトンとがあります。このプランクトンは、魚介類にとって大切なエサの役割を果たしています。

しかし、この植物性プランクトンが大発生して、しばしば魚介類などに大きな被害を与えることがあります。海水が赤みを帯びた色になることが多いので赤潮といいますが、必ずしも赤色になるとは限りません。(外観が緑色を帯びて見えるものもあり、それを青潮と呼ぶ場合もあります。)赤潮が発生すると、海中の溶存酸素量が異常増殖したプランクトンの呼吸作用により極端に低下したり、えらをプランクトンが傷めたりして、えらで呼吸している魚介類が窒息死します。

 

また、最近では、赤潮現象によって増殖したプランクトンのなかには強い毒性をもつものがあっ たりして、その毒性物質が魚介類や人間に被害を与えるケースも見つかっています。

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