浮上 ascent
浮上は慎重に、できる限り潜降索を使う。レクリエーショナルダイピングでもインストラクションやガイドを業務と捉えれば、高気圧作業安全衛生規則で潜降索の使用が義務付けられている。ライン付きのフロートの設置やボートダイビングではダイピングポイントの係留索を使用する。
浮上に際して潜降索の使用が不可能な場合、ライン付きのサーフェスマーカーブイを水中から放出して利用する。水面にマーカーを上げてボートに位置を知らせ、また近くを航行する船との接触を予防できる。ダイバーはマーカー・プイのラインを指標にして浮上速度をコントロールし、減圧症と肺の圧外傷を予防する意昧で、5mでの安全停止後さらに3mと1.5mで静止して浮上する。
浮上速度 ascent rate
浮上速度は、高気圧作業安全衛生規則では毎分10mを超えないことと定められている。アメリカ海軍の潜水表は当初毎分18m以下であったが現在では9mに改正された。現在の減圧表あるいは潜水表、ダイブ・コンピューターの多くは毎分10mないしは9mの浮上速度を前提に設計されている。
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