初心者のスキンダイビング、フリーダイビング練習方法 【 図解】

サーフェスダイブ スキンダイビング入門
サーフェスダイブ

スキンダイビング、フリーダイビング 呼吸法

 

スキンダイビングでの呼吸で海上で休憩している時に口すぼめ呼吸が役に立ちます。

これは口をすぼめて[f]あるいは[s]という音をさせながら息を吐き、吸気と呼気の比は1:3~5程度、呼吸数10回/分程度にゆっくりと息を吐かせる呼吸をいう。

気辺内圧の上昇により気道の虚脱を防ぐ、呼気時間を延長させる。呼気の初期流速の減速により、虚脱しやすい絹気管支のベルヌーイ効果を減弱する、1回換気量が増加するなどのさまざまな効果がある。海女の磯笛がこれにあたる。

 

また、息こらえを開始する前に意識的に速く深い呼吸を連続させることにより体内の二酸化炭素を洗い出してしまうことを、ハイパーベンチレーションいいます。これにより、ブレイクポイントに到達するまでの時間を長くすることができるが、シヤローウォーターブラックアウトを起こす可能性が高かまりますのでハイパーベンチレーションは決しておこなわないでください。

関連記事:ハイパーベンチレーション

ブラックアウト

参考文献:引用画像:スノーケリングテクニックガイド 長谷川 孝一 (著)

 

スキンダイビング、フリーダイビングの道具と服装

 

スキンダイビングの道具と服装はシューノーケルと基本的には同じであるので下記のスキンダイビングの道具と服装の記事を参考にしてください。

関連記事:シュノーケリングの道具と服装

 

ここではスキンダイビングで無駄なく、安全に潜れるために道具、用具を紹介します。

ダイビング用ウエイト

昔の海女さんの素潜りは錘(ウエイト)をつけない、なぜなら浮力が大きいウェットスーツを着用していていないので潜れば潜るほど身体の浮力(肺容積)が減る為である。

ウェイトは、ウェットスーツを着たときに生じる浮力と等しい重さを装着する。ベルトに通して装着したら、必ず水面で浮カチェックをする。水面休息の姿勢で呼吸を繰り返し、水着の
ときと同じ位置に(マスクあたりに水面がある)浮いていらればOKだ。

子供のウェイトの重量は1~2キログラムを目安に、ひとつのウェイトは500gにしてこまめな浮力調整ができるようにする、ウェイトをつける場合は、左右のバランスよく真横から少し前にくるように身につける。

ウェイトは専用ベルトに通して身につけるが、そのベルトの長さは、腰に巻いて約10センチぐらい余るようにする。あまりベルトが長過ぎると、その端が邪魔になる。

また、1キログラムのウェイトしか入手できない場合は、ウェイトが腹部の前に位置するようにつける。これは背中部分につけるより、前(腹側)につけたほうがキックがやり易く、腰に負担が掛からない。

ウェイト調整はスキンダイビングをスムースに行う上で重要であるため、できるだけ、その子供に合ったウェイトを、左右同じ重さにしてセッティングする。

ウェイト

画像出典先:スノーケリング テクニックガイド 長谷川孝一 著

重さは通常1kg、2kgの2種類で、比重が
大きく錆びない鉛を使用している。写真
のようにビニールコーテイングを施した
カラーウェイトもある

 

 

 

 

 

 

ウエイトの装着

ウェイトの装着は立ち姿勢のまま扱わず、腰に乗せて重さを軽減し、装着するのがポイント。着脱時や搬送中に足の上などに落としてケガをしないよう、常に注意して取り扱いたい。

 

 

ウェイト装着

画像出典先:スノーケリング テクニックガイド 長谷川孝一 著

①左右バランスがとれるように位置を調整し、右ききの人は左側にバックルが来るようにして足元に置く

 

 

 

 

 

 

 

ウェイト装着方法2②両端を持って跨ぎ、前かがみの姿勢から腰に乗せる。

 

 

 

 

ウェイト装着方法3③腰にのせたままバックルを通してしっかりと絞める。べルトの先に人差し指と中指をそえてバックルの挿入口を探り、指先の感覚だけで挿入できようにする。

 

 

 

 

 

ウェイト装着方法4着脱は、右手で大きく引けばバックルが開いてすぐに外すことができる、クイックリリース方式

 

 

 

 

適性ウエイト

スキンダイビングはウェイト量の設定がまず大事です。

スキンダイビングのウエットスーツ着用時のウエイトの重さは、体重の約10分1が目安です。

具体的に説明すると体重60kg用の5mmのウェットスーツ(フルスーツ)での場合、6Lの容積があります、つまり水面では6kgの浮力があります。

また、スキンダイビングで潜り始める時には目一杯息を吸いますので、その分、余計に浮力が加算されます、約1kg前後位。(常時の肺活量を3Lとすると4Lに増加)

 

よって水面上では体重60kg用の5mmのウェットスーツ(フルスーツ)を着た場合は6kg+1kgの浮力があるのでそれを相殺する為に7kg前後のウェイトが必要になります。

但し、水面下5mでは水圧で肺およびウェットスーツの気泡が圧縮しますので約30%の浮力が消滅します。

(水面下5mでは肺活量が4リッターから2.8リッター減少およびウェットスーツ容積6リッターから4.2リッター減少し、トータル7リッターから4.9リッターに減少)

よって水面下5mでの適性ウェイト(中性浮力)は約5kgとなります。

上記の説明は基本であり適性ウエイトは潜る深さ、ウェットスーツ種類、素材によって変わりますので事前に潜る前に浅い場所で適性浮力であることを確認して下さい。

適性浮力の目安は水面に浮いた時にマスクのセンターと水面位置が一致していれば正しい適性ウエイトです。

 

 

ロングフィン

幅は普通のフィン程度、長さが倍近いフィンをいう。スキンダイビング用として、特にイルカと遊ぶドルフィンスイミングに使うダイバーが多く、上手な人は、ドルフィンキックでイルカになったように、優雅に泳く, 通常のスクーバ・ダイビングにはあまり使われない。

フリーダイビングにもスキンダイビングにも、そしてドルフィンスイムにも最適なロングフィン!長いブレードから生まれる確かな推進力と、何と言ってもそのパフォーマンスフォルムの美しさが魅力的なフィンです。

最新オマー O.ME.R ロングフィン

イタリアのスピアフィッシング及びフリーダイビング器材を販売する有名ブランド。

●ダブルバキュームプロセスと呼ばれる特殊な工程で製造されたカーボンファイバー素材ブレードのロングフィン。

●前長93cm

 

モノフィン(monofin)

モノフィンは、旧ソビエトで開発されてドルフィンキックで力強く泳ぐ目的つくられた用具で一枚の大きな足ひれです。

通常の足ひれ(ビーフィン)は、両足にそれぞれ装着するため、二枚のフィンを別々に動かす形になるのに対して、モノフィンは両足に一枚の大きな足ヒレを装着して、両足の動きを一致させたドルフィンキックで泳ぐ形になる。

 

水泳競技の一つとしてフィンスイミングが成立しており世界選手権やワールドカップなどが開催されている。(フィンスイミング用のモノフィンはスピード重視の為に硬いタイプが多い)

 

また、フリーダイビングの深度競技(コンスタントウェイト ウィズフィン)等にロスなく潜行できる用具として良く使用されている。(フリーダイビング用のモノフィンは省エネタイプとしてフィンが柔らかいタイプが多い)

 

モノフィン名称

モノフィン名称1.フィン部:
推進力を得る要のパーツ、材質としてはFRP、カーボン製及びゴム制あり。
ファイバーの積層枚数によるしなやかさを調整。

2.フィット部:
足を入れるところ、少しきつめでないと
パワーが得ることができないが15分も履き続けると足の甲が痛くなる。
競技者でなければジャスト・フィットしたサイズが良いと思われる。

3.ウイング部:
フィンのパワーを効率的に推進力に変えるために取り付けられたパーツ。

モノフィン種類

ノーマルフィン

最もポピュラーなフィンである。 FRP(強化プラスチック)等にブーツをつけたもの。初心者から上級者まで使用しているフィンである。

モノフィンが1970年代に旧ソビエトで考案された時の原型デザイン。

ノーマル モノフィン

 

ロケットフィン

世界で最も使用されているフィン。ブーツの中に傾斜がついており、蹴りこみがしやすい。 しかし、取り扱いも難しく上級者向きのフィンと言える。

ロケットフィン

グライドフィン

ウクライナ製のフィン。Water Wayというメーカーのフィン。 ブーツの中に傾斜が付いており、蹴りこみがしやすい。 上級者向きのフィンである。

グライドフインと呼ばれる名の通り、キックした後の伸びが抜群。 かかとの角度が工夫してあること、浮力があることがポイント。 (海洋で遊ぶには不向き、アスリート向き)
グライドフィンブレードの両端にウィングといわれるスポンジ状のものが付いていてフットポケットもかなりガッチリ作られているため、重いが推進力は抜群。

 

 

 

 

チャイナフィン

中国製のフィン。 非常に丈夫なフィンであり、初心者でも比較的容易に取り扱いが可能なフィンである。 特に有名なのがBIN FINS
私はここで購入しました。(送料込みで約5万円)

チャイナフィン

 

モノフィンの記録

モノフィンの世界記録は50m14秒!クロールは21秒ですから約1.5倍のスピードです。

ちなみにイルカが早く泳ぐ時のスピードは時速 35㎞、秒速10m、50mは約5秒で泳ぐ。

 

参考文献:引用画像:スノーケリングテクニックガイド 長谷川 孝一 (著)