大気圧潜水(硬式潜水)

ダイビングの種類

大気圧潜水(硬式潜水)

潜水者が水や水圧の影響を受けないように硬い殻状の容器(耐圧殻ともいう)の中に入って行う潜水方式

耐圧殻内は,大気圧(1気圧)の状態に保たれているため,潜水者は高気圧による障害や潜水障害に悩まされない。

19世紀の大気圧潜水服 by カルマニョール兄弟

最近は装甲潜水服とも呼ばれる一人用の大気圧潜水服も実用化されている。ヘルメットを除く服がゴムや布のように変形しやすい材料で出来ているものを軟式潜水服と言い、関節は可動であるが全体として金属のように変形しない(しにくい)材料で出来ているものを硬式潜水服と言う。

 

軟式潜水服であれば水圧が服を通してかかるために浮上前に減圧の必要があるが、硬式潜水服であれば理想的には外部の水圧を受けないので、ダイバーにとって大きな負担となる減圧の必要はなくなる。

硬式潜水服の中でも大気圧潜水服 (Atmospheric diving suit) と呼ばれる物では内部は完全な水密構造になっており、水圧の影響を受けずに常に大気圧に保たれており、実質的には服というよりも作業用の手足がついた1人乗りの小型潜水艦とも言うべき物になっている。 手足の動きが制限されるため、移動するために泳ぐことが困難であるため、背部などに移動用のモーターとスクリューを持っていることが多い。 他の潜水方式では不可能な大深度への潜水も可能で実験レベルでは深度千メートルの潜水に成功し、深度540mでの潜水作業記録がある、量産品でもカナダのNEWT SUITは300メートル以上の潜水作業が可能である。大気圧潜水

服は極めて高価で精密な機械であるため生産数は少ない。

 

日本でも船の科学館に深海大気潜水服「JIM」が展示されているので実物を見ることが出来る。

 

 

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自己紹介
モンちゃん
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はじめまして、ダイビング歴約25年のモンです。
潜りはスキューバーダイビングから始まり、最終的にはPADIのダイブマスター迄資格を取得しましたが、酸素ボンベの重さ、潜水病のリスク等を考慮して15年前からはシンプルで装備も簡単なフリーダイビングにトライしました。
このブログ『あなたもできる!初めてのフリーダイビング』はフリーダイビングを始めてからの日記、ノウハウの記録集として作成しました。

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