レギュレーター regulator
スクーバレギュレーターは、2段階の減圧で、タンクに充填されている高圧の気体を、ダイバーが呼吸できる圧力(環境圧)まで減圧して供給する弁である。ダイバーが吸い込んだ時だけ、ダイバーが要求するだけの量を流すので、デマンドタイプの減圧弁ともいわれている。潜水士テキストでは応需弁といわれる。
第一段階(フアーストステージ)で、タンクに充填されている20MPa(200気圧)の高圧空気を、ダイバーが潜水している環境圧(水圧)プラス0.7~1.0MPa(7~10気圧)に減圧する。この環境圧(水圧)プラス0.7~1.0MPaの空気を中圧といい、これを第二段階(セカンドステージ)で、ダイバーが抵抗なく呼吸できる環境圧にまで減圧する。
レギュレーター呼吸 breathing through regulator
レギュレーターのマウスピースのペグ(突起)を歯で噛み、唇でふさいで呼吸ガスを口で吸って口から吐き出す。ゆっくりとー定の間隔で呼吸する。
マウスピースを噛むのに力を入れすぎると顎が疲れる。スキンダイビングや開放式スクーバでは唇を緩めても大きな問題はないが、リプリーザーの場合、呼吸回路内への水の浸入を防ぐためにマウスピースをしっかりと唇でふさく。
レギュレータークリア regulator clearing
セカンドステージ内から排水する方法。セカンドステージをくわえて息を吐くブラスト法とパージ・ボタンを押して排水する2つの方法がある。
セカンドステージを口から外した状態で息を止めて浮き上がると、肺の過膨張傷害を起こす可能性が高いので、小さく息を吐き続けるか、いつでも息を逃がせる用意をする。
レギュレーターを口から外す場合は、セカンドステージ内の圧力と周囲の水圧との圧力差によって起きるフリー・フローを防ぐために、常にマウスピースを下に向ける。
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