再圧
再び高圧下に身を置くこと。減圧症やエアーエンボを患った際にとられる処置で、再度潜った深さと同じ圧力をかけることを総称してこう呼んでいる。
再圧室 recompression chamber
減圧症の治療のために患者を収容して圧力をかける圧力室をいう。
高気圧作業安全衛生規則第42条には「事業者は、(略)水深10メートル以上の場所における潜水業務を行うときは、(略)潜水作業者について緊急処置を行うため必要な再圧室を設置し、又は利用できるような措置を講じなければならない」とある。
救急車によって搬送できる場所に再圧設備を持つ病院がなければ、自ら再圧室(単室型のワンマンチャンバーなど)を設置するべきだと解釈できる。
再圧室には単室型と副室型がある。単室型は、人一人が寝られる程度のスペースを有する円筒形のタンクである。緊急用、あるいは小さな船に搭載して、船上滅圧のために使っている例もある。副室型は、主室と副室の2つの室に分かれていて、医師が治療のために副室を通過して主室に出入りすることが可能である。現在の大型再圧室は、単室型の再圧タンクをそのまま室内に入れることができる。
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