海綿 採取 |スポンジ ダイビング

ダイビングとは?

 海綿 ダイビング: Sponge  Diving

 

海綿とは?

普通海綿綱に属する6種の海綿は海綿質繊維だけからなり、硬い骨片を持たないため、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられる。地中海産、紅海産の海綿が柔らかく、品質が高いとされる。海底で捕獲した海綿の組織を腐敗させ、残った骨格を洗い流したものが、スポンジとして店頭で見られる海綿となる。

 

『採取前の海綿』

『加工後の海綿』

 

海綿産地:

ギリシャの首都アテネの南東に位置し、トルコに近いエーゲ海のDODECANESE諸島に属するKALYMNOS(カリムノス)島は、別名”SPONGE DIVER’S ISLAND”(スポンジ島)と呼ばれ、古代から天然スポンジ業で栄えてきた島です。

 この天然スポンジはエーゲ海カリムノス島周辺の100mの深海で産出されるたいへん貴重な海綿です。カリムノス島は暖流と寒流が交わる地点に位置するため、そこに生息する海綿の細胞は他の地域の海綿と比べ非常にキメが細かい組織でできており、たいへん良質です。

 

石油からできた合成スポンジが世に登場してからは、カリムノス島の天然スポンジの出荷量は激減しました。そのため、島民の約9割は観光業や他の漁業に就かざるを得なくなりました。数年前に異常気象やそれに伴う海水の変化で海綿が病気になった事件も、島民に大きなダメージを与えました。

 ダイバー(潜水夫)の年齢層は20~65才と幅が広く、10年ほど前は1000人以上もいましたが、最近では約300人に減ってしまいました。30年以上前、ダイバーたちは石を錘として裸で潜り、ロープで引っ張り上げてもらっていました。イタリア製の潜水服を着るようになっても潜水事故が絶えず、多くのダイバーが亡くなりました。最近は事故は減ったものの、それでも年間4~5件のダイバー事故があります。時には100m以上も潜るので、海綿(スポンジ)採りは今でもたいへん危険な仕事なのです。

ディミトリオス・ハリシアディス 「カリムノス島」 (1950年4月)

スポンジ採集 潜水の動画

Boy on a Dolphin (島の女)-Julie London & Sophia Loren

ギリシャのハイドラ島に近いエーゲ海上。漁師リフの船で海綿とりをする美しい女フェドラ(ソフィア・ローレン)は、ある日、海底で”いるかに乗った少年”を形どる美しいブロンズの彫像を見つけた。

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