離岸流|リップ・カレント 【 図解】
離岸流(りがんりゅう)とは、海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れのことです。
岸にブレイクした波が、波のブレイクしない深い所場所を通って沖に戻っていく潮の流れのことです。要はビーチから沖に向かって流れる危険な潮の流れです。
カレントを理解すると楽にダイビングができ、またサーフィンにおいては沖にパワーを使わずにでられます。海に入る前にどこでカレントが起きているのか?ということを必ず確認しましょう。
リップ・カレント (Rip current)
海岸から砕波帯を通り抜けて沖合に向かう継続時間の短い強い表面の流れであり、狭義の離岸流である。
つまり、岸から沖合への海水の流れをリップカレントといいます。
波の運動で沖合から岸に運ばれた海水は行き場を失い、岸と平行に流れた後、ある特定の場所で急に沖合に向かって流れ始めます、この流れのことをリップカレントと呼ぶ。
Rip:裂け目 current:流れの意味
リーフ・カレント (Reef current)
珊瑚礁海域という特徴的な海域で発生する離岸流のひとつである。日本における珊瑚礁海域は、一般に、環状に陸地を囲む外側の珊瑚礁と陸地と外礁の間にある水深がある海域からなっているが、外礁の切れ目であるリーフギャップでは、海水の流出及び流入が盛んに行われ、時に強い流れが発生することがあり、ここで沖合に向けて発生する強い流れをリーフ・カレントと言う。(Reef :礁のこと)
沖縄等のサンゴ礁での海水浴、ダイビングをする際には事前にリーフ・カレントを地元に方に確認してください。
離岸流の発生する理由
波は海水を岸に運ぶ力を持っており、この力によって岸近くの海面は沖よりも高く押し上げられるが、図のように波の高いところa,cと、低いところbが発生したとすると、波の高いところの岸A,Cでは、波の低いところの岸Bよりも、海面が押し上げられる量が多いので、海面の高低差が生じ、A,CからBへの流れが発生し、BではA,Cからの流れが沖へ向かって流れ出す、この流れが離岸流と言われており、bの海底では離岸流により砂が掘り下げられてa,cより水深が深くなっています。
(〝離岸流〟発生→砂を掘り下げる→周りより深い→波が小さい→〝離岸流〟発生→リピート繰り返し )
離岸流 見分け方
下記の掲載されている二つの写真にある矢印部分に注目。矢印部分の左右で波が折れており、潮が沖に向かって流れる様子がわかります。これがリップカレントです。
上空からの写真
離岸流 脱出対策
離岸流に巻き込まれたらどうすればよいのでしょうか?
まずは一息し、落ち着ちつくことが大切です、慌てないことです、リップカレントの潮流の幅は10~30メートルなので、砂浜と平行に泳ぐことで急流から抜すことができます。
流れに逆らわず身を任せ、波が穏やかになった所で急流を避けながら岸に戻ることもできる。
①落ち着くこと、決して流れに逆らって泳いがない!
②岸と平行に泳ぐ、離岸流の幅はわずか10m~30mなのですぐに抜け出せる!
③離岸流から抜け出せたら、岸に向かって泳ぐ!
図のように、岸に向かわずに岸と平行にパドリングすることが基本です。まずはカレントの流れから抜け出る為、横に大回りしてパドルすることです。
おすすめ動画 離岸流 リップカレント
離岸流の構造、見分け方および脱出の方法等がすくわかり、動画で解説しています!!