海流
地球表面に生じる海水の運動のうち、ほぼ一定した方向を保ちながら動く流れ。太陽の放射エネルギーが緯度によって異なること、風によって引きずられることなどが原因で生じ、コリオリの力の影響を受けて地球表面を循環する。
海の水はたえず動いていますが、決まった向きに流れる「海流」があります。海流はおもに太陽の熱と風によっておこります。
赤道のまわりの海は、太陽の光を強く受けてあたためられます。赤道とは地球の南極点と北極点から、等しい距離にある地表面の点を結んだ線のことです。その反対に南極、北極に近い海は、太陽の光があまりとどかないので冷たいままです。水にはあたたかいところから冷たいところへ流れる性質があることから、あたたかい赤道の海水が南極や北極へ向かう流れがおきます。
また、海流は風の力によってもおきます。地球には偏西風と貿易風という強い風がふいています。たとえば北太平洋では、偏西風が北緯45度を中心としたあたりで、西から東へふいています。また、貿易風が北緯15度を中心としたあたりで、東から西へふいています。これらの強い風が海水を動かしています。
この太陽の熱と風によって生まれた海水の動きに、地球の自転、陸地や海底の地形がかさなりあって、海流の流れる向きが決まっていきます。
日本の海流
フィリピンあたりから流れてくる暖かい海流「黒潮(日本海流)」
沖縄あたりで黒潮から北へ分かれて対馬海峡、日本海へ向かう「対馬海流」
北太平洋やオホーツク海から流れてくる冷たい「親潮(千島海流)」
間宮海峡付近から南下してくる「リマン海流」
世界の海流
黒潮
親潮
北太平洋海流
北赤道海流
赤道反流
南赤道海流
南インド海流
南大西洋海流
北大西洋海流
南極海流
カリフォルニア海流
世界のすべての海流を可視化した映像
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