ウェイト(重錘)
ヘルメット式潜水など海底を歩く潜水器では、ダイバーを潜降させるため、スキンダイビング、スクーバダイビングでは浮力を調整して、中性浮力にするためのおもりをいう。
ヘルメット式は、一組28kgもしくは32kgのものを使う。海底を歩くので、重さが必要である。
スクーバダイビングでは、5mmのウェットスーツを着た場合で、体重のおよそ1/10のウェイトを身体に付けて、浮力を相殺する。
60kgの体重ならば6kgである。ドライスーツの場介は、およそ、その1.5倍の9kgが目安であるが、実際に水に入ってウェイトの量を試しながらバランスをとる。
ウェイトベルト weight belt
鉛のウェイトをつけるベルトをいう。
ベルトにつけるウェイトは1個が2kgもしくは1kgの物が普通である。
ウェイトが片側に偏ると水中で傾いてしまう。バランスがとれるように取り付けるのが重要であり酸素消費量にも影響する。
ウェイトベルトの取扱いを見るだけでダイバーの経験が判断できる。
ウェイトベルト・バックル
weight belt buckle
ベルトを締め付けて止めるバックルは、ステンレス製、あるいはプラスチック製で、一動作で外れるような構造である。
いざというときには、ウェイトベルトを落として、身体を浮かせて救助を待つ。―動作で落ちると、誤って落としてしまうこともあり、ウェイトベルトを落してしまうことによる急浮上の可能性もあるので、二動作にするという考え方もあるが、現状では二動作のバックルはない。
ウェイトストッパー
weight stopper
ウェイトが移動しないように固定するプラスチック製のストッパーをいう。取り付けたウェイトがベルトの上で滑って移動すると、一度調整した左右のバランスが崩れてしまう。
ウエイトベスト
weightvest
おもりが縫い込まれていたり、おもりを入れるポケットが付いたベストをいう。
ドライスーツは浮力が大きく、多量のウェイト(成人男子では10kg以上)が必要である。
このウェイトのすべてをウェイトベルトとして腰に巻きつけると、バックルが重さに耐えられずにずれ落ちたり、腰にだけ重さがかかるので、腰が痛くなってしまう。小さな鉛玉が入っていてべストのように羽織る形のウェイトベストや、べルトに通す普通のウェイトを胸に取り付けるハーネスベルトなどが売り出されている。ウェットスーツであっても6kgのウェイを腰に巻くのは負担が大きいので、ベスト
を好むダイバーも多い。
アンクルウェイト(レッグウェイト)
足首に巻きつけるウェイトをいう。
ドライスーツは足の部分が浮きやすので鉛の小さな玉を伸縮性のある材料で作られた帯状の袋に入れて足首に巻きつけるようにしたアンクルウェイトがある。
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