マスクの曇り止め mask defogging
ダイバーの視界を遮るマスクの曇りは、外側と内側の温度差により生じる。予防には市販されている専用の曇り止め剤や海藻。よもぎの葉、唾液をレンズの内側に塗布する。また、新しいマスクのレンズには、製造工程でシリコンなどの薬剤が付着していてこれも曇りの原因となる。使用前に中性洗剤でよく洗浄すると予防効果がある。
具体的な曇り止めの方法について説明していきます。
曇り止めの方法には、下記のようなものがあります。
1.市販の曇り止めを使う
2.中性洗剤を薄めたものを使う
3.唾で曇り止めをする
4.曇り止めコーティングをする
5.曇り止めフィルムを張る
1.市販の曇り止めを使う
曇り止めのタイプは、ジェル状のもの、液体のもの、固形のものがあります。
どれも使い方は同じで、ダイビングマスクのレンズの内側に薄く塗り、そのあとで水でかるく流してから使います。
注意としては、塗りむらができないようにすることと、あまり厚く塗りすぎないこと、水で流しすぎないことです。
塗りむらができると、ちゃんと塗れていないところが曇ります。また、水で流したときに、曇り止めが固まっていると、その部分が見にくくなります。ことのき、指でこすって落としますが、落としすぎにも注意してください。
水で流すときに、指でこする方がいますが、曇り止めまで落としてしまいますので、あまりこすらないほうがいいと思います。また、あまり早く流しすぎて、ダイビングをするときにマスクの内側が乾いてしまうことがありますが、これも曇りやすくなりますので、水で流すのは潜る直前のほうがいいと思います。
2.中性洗剤を薄めたものを使う
沖縄のダイビングショップはこれを使っているところが多いです。中性洗剤は普通のものでいいと思いますが、「ママレモン」が一番曇りにくいと言っている人もいます。薄め方は、10倍くらいではないかと思いますが、あまり濃いと、水で流しても目にしみることがありますので、いろいろ試してみてください。ちなみに、私の場合は、かなり適当です。スプレーした時に少しぬるぬるするくらいにしています。
使い方は、スプレーなどでレンズの内側に付け、指でこすり水で流します。
中性洗剤の利点としては、毎回マスクを洗っていることになりますので、だんだん曇りにくくなることと、マスクが汚れにくいです。
3.唾で曇り止めをする
唾をレンズの内側に付け、指でこすってから水で流します。これが一番曇りにくいという人もいますが、マスクが汚れやすいので、ダイビングの後は海水でもいいので、マスクをよくゆすぐようにした方がいいです。
4.曇り止めコーティング
最近はあまり見ないのですが、一時期レンズの内側に曇り止めコーティングをしたものが多く出ていました。ダイビングの前に水で流すだけでいいので、とても楽なのですが、レンズの内側にコーティング剤がついていますので、ここを触るとコーティングが取れてしまいます。中途半端にコーティングが落ちると、曇り止めもできないのでコーティングを全部落とさなくてはいけなくなります。これが結構大変で、マスクの取り扱いもめんどくさくなるので、あまりお勧めできません。
5.曇り止めフィルムを張る
マスクのレンズにこのフィルムを張ると、曇り止めが必要なくなります。これは、かなり楽です。
ダイビングの器材のメーカーで販売していますが、マスクのサイズに会うものがないと使えません。また、うまく貼らないと気泡などができてしまいますので、貼るのが少し大変かもしれません。
以前、マスク用ではない曇り止めフィルムを使っている方がいましたが、曇り止めが必要ないので、楽だと言われていました。ただし、年数がたったときに張り替えるのはかなり面倒なようです。この方は、5~6年は使っていたと思います。
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