珊瑚採取 | サンゴ ダイビング

サンゴ ダイビング

地中海サンゴは「サルジ」または「胡渡り」と呼ばれ、イタリアのサルジニア島近海の海底約30mの浅海に多く生息している種類です。
水深が浅い為成長も早く、あまり大きくなりません。(大きな物でも高さ30cm程度)その為、素潜りで採取する漁師もいる。

宝石としての価値が高い日本の紅サンゴは、高知県沖(室戸)の海底等の深海(約300m)に多く生息しています、よって採集は採取網、無人潜水ロボットが一般です。

16世紀ごろのベネチアの珊瑚ダイバーの絵画。

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サンゴ さんご / 珊瑚 coral

 腔腸(こうちょう)動物門花虫(かちゅう)綱八放サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属する海産動物、またはその動物の形成した骨軸。広い意味では、同じく花虫綱六放サンゴ亜綱のイシサンゴ目やツノサンゴ目の種をも含むことがあり、もっとも広くは花虫綱に属する動物の総称とすることもあり、ヒドロ虫綱のヒドロサンゴ類と対比される。もっとも狭い意味のサンゴは、ほかのサンゴ類と区別するために、真正サンゴあるいは貴重サンゴとよばれることもある。

日本のサンゴ採取漁業は明治以降急速に発展し、現在ではサンゴは日本ということになっていますが、江戸時代までは地中海産(胡渡りサンゴ)が主流でした。

その後、土佐沖で桃色サンゴと赤サンゴが発見され、その品質の良さから世界の注目を集めることとなり、現在では高知県の伝統産業として定着しています。

生態

サンゴ類は、通常、水深100~700メートルの、海水が透明で光の射し込む岩礁上に固着するが、種によっては水深30メートルくらいの浅い所にも生育する。

紅珊瑚
ボケ珊瑚
古渡珊瑚
桃珊瑚
白珊瑚
深海珊瑚


【土佐沖、奄美、八丈島 】
【南支那海】
【地中海(イタリア・フランス)】
【八丈島、沖縄、フィリピン】
【東支那海】
【ミッドウェイ海域】


画像出典先:日本サンゴセンター

分類

サンゴ科はサンゴ属Coralliumで代表される。この属には18種が知られ、地中海、大西洋、太平洋、インド洋に分布する。もっとも古くから知られている地中海産のベニサンゴC. rubrumは、ギリシア時代から装飾用に用いられている。日本沿岸にはアカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴが分布し、これらの骨軸はともに装飾用に供される。骨軸が装飾用として用いられるおもなサンゴは以上の4種であるが、日本にはそのほかに利用されないサンゴとしてミゾサンゴC. sulcatumなど3種を産する。

そのほか、ハワイ諸島に骨軸が桃色のC. secundum、アフリカ北西岸のマデイラ島に骨軸が白色のC. johnsoniとC. tricolorおよびC. maderenseの3種を産し、マダガスカル島東方のモーリシャス島に骨軸の白いC. stylasteroidesを産し、それぞれ装飾用として利用されるが量は少ない。さらにオーストラリア北岸のチモール海、マレー半島、キューバ島などから別の種が知られる。地中海産のベニサンゴは通常個員に生殖腺(せん)が発達するが、日本産のサンゴは管状個員に生殖腺が発達する。サンゴの化石は少なく、中生代白亜紀と新生代第三紀中新世から知られる。

そもそも珊瑚は、6億年近い昔に誕生した生物です。珊瑚には種類が二つあります。

1.六放珊瑚一造珊瑚礁とも呼ばれ、サンゴ礁のサンゴです。

2.八放珊瑚一本珊瑚とも呼ばれ宝飾用の珊瑚です。

珊瑚礁は、六放(ろっぽう)サンゴといわれ、口の周囲にある触手の数が6本です。
浅海に生息していて、その成長も早いとされています。
よく海岸で見かける「イソギンチャク」もサンゴ礁の種類に入ります。

宝石サンゴは、八放(はっぽう)サンゴといわれ、口の周囲にある触手の数が8本です。
深海に生息していて、その成長も遅く、人の目に触れる事は有りません。
わずか1cm成長するのに、約50年近くかかる種類もあります。

サンゴの成長は、原木の周囲を泳いでいる珊瑚虫が、一定の大きさになると原木本体に吸着される事によって成長を続けていきます。
珊瑚虫の中でも、感覚機能を持ったもの、平衡機能を持ったもの、外敵に対して保護機能を持ったもの、磨耗に対する保護機能を持ったものというように、それぞれ役割を持って一つの原木に成長します。

潮の流れが速いほど、非常に美しい枝を作る為、原木自体自然が生み出した深海の芸術品と言っても過言ではないでしょう。

また、宝石サンゴは動物ですからそれぞれの個体に寿命があり、その寿命を迎えたサンゴはやがて朽ち果て、海底の砂となります。

※下記に宝飾用の珊瑚を紹介。

紅珊瑚 —血赤珊瑚—

濃い透明感のある紅色をしています。特に品質の良いとされる土佐沖で採取される土佐沖で採取されたものが、品薄傾向にあります。やはり紅珊瑚は美しさ、希少価値、神秘性、どれを取っても「珊瑚の王様」と言えます。

 

 

桃珊瑚

紅珊瑚の重厚な色に対して「桃珊瑚」はオレンジかかった桃色をしています。一般的に珊瑚といえばこの色を連想されるようです。桃珊瑚は昔からかんざしや帯止めによく使用され、美術工芸品の素材としても重宝されています。

 

 

深海

深海珊瑚のピンク色と白色の斑紋のバランスの良いものは、実に美しく愛らしいものです。血赤珊瑚の強烈な刺激とは違って、深海珊瑚はソフトで、こころよい刺激をあたえてくれます。そのロマンチックな輝きは、洗練されたアート感覚のジュエリーとして熱い注目を集めています。

 

 

白珊瑚

白が美しい「白珊瑚」。
この白い珊瑚が1年に数センチとはいえ成長しているかと思うと非常に神秘的な感じがします。白珊瑚を使ったネックレスやイヤリングは、清楚な気品を感じさせます。

 

 

サンゴが太さ1cm成長するには50年前後かかると言われています。ちなみに、サンゴのジュエリーは原木で500年以上、彫刻ものであれば、なんと800年~1000年もの年月がかかっています!

・紅珊瑚(土佐沖、小笠原)
・ボケ珊瑚(南シナ海)
・古渡珊瑚(地中海)
・桃珊瑚(南シナ海)
・白珊瑚(南シナ海)
・深海珊瑚(ミッドウェイ海域)

研究の歴史

サンゴは、古来植物だと信じられていた。19世紀なかばまでサンゴといえば地中海産のベニサンゴ1種のみが知られていた。

イタリアでは古くから地中海の珊瑚C. rubrum(ベニサンゴ)を使った工芸が発達し、海にちなむことから船乗りや血のような赤い色から妊婦の厄除けとして珍重されてきた歴史がある。

利用

 サンゴは紀元前のギリシア時代から武器の装飾用とされたのをはじめ、それ以後ヨーロッパで宝石として珍重されている。それは、地中海のイタリア沿岸やサルデーニャ島付近の海底から採取されたベニサンゴの骨軸を加工したものであった。ベニサンゴは高さ20~30センチメートルの樹状群体をつくり、骨軸は赤色からピンクまでいろいろである。

イタリア南西部、シチリア島、サルデーニャ島、および旧ユーゴスラビアのクロアチアなどや、ギリシア、アルジェリアの各沿岸にはベニサンゴの礁がみられたが、採取が進み、ベニサンゴが礁をつくっている場所は少なくなっている。ベニサンゴの原料不足に伴って、イタリアのサンゴ細工は原料を日本から大量に輸入している。シチリア島、サルデーニャ島、ナポリ湾では現在もベニサンゴの採取を行ってはいるが、かつてほど盛んではない。

 

日本は元来、宝石類の産出に乏しく、サンゴは真珠とともに七宝の一つとして珍重されていた。江戸時代まではサンゴはヨーロッパから移入されたもので、地中海のベニサンゴの骨軸を加工したものである。これは古渡(こわたり)サンゴとよばれ、明治以後の日本近海で採取されたサンゴからの細工物と区別されている。しかし、幕末ごろに土佐沿岸の釣り縄にサンゴがかかり始め、土佐藩はこれを幕府に知られないように秘密にしていたが、明治維新後は公然と採取が行われるようになり、産地も四国から九州にかけて広く分布することがわかり、これらの地方の重要な水産物となった。

明治末期に水産庁の技師をしていた岸上鎌吉(きしのうえかまきち)と北原多作(きたはらたさく)は、日本近海のサンゴの生物学的および水産学的研究を行い、日本沿岸に大量のサンゴが産することが世界に知れ渡り、大正末まで盛んにサンゴの採取が行われた。これらのサンゴの骨軸(原木)は細工用に大量にイタリアに輸出された。イタリアに次ぐ輸出先は中国と香港(ホンコン)であった。そのころの主産地は土佐沖がもっとも多く、ついで鹿児島県から五島(ごとう)列島沿岸であり、その後、相模(さがみ)湾、伊豆諸島、小笠原(おがさわら)諸島、台湾にも発見された。

 サンゴは、硬度3.5、比重2.7で3月の誕生石である。日本ではアカサンゴがもっとも多く採取されるが、もっとも深い所に産するモモイロサンゴは色彩・質ともに珍重される。サンゴの骨軸は数珠(じゅず)、指輪、ネックレス、ブローチ、カフスボタン、ネクタイピン、イヤリング、ブレスレット、帯留、かんざし、羽織紐(ひも)、風鎮(ふうちん)などに加工される。

桃太郎が鬼が島から持ち帰った戦利品、 金銀珊瑚綾錦の中にサンゴがある。この時代の紅サンゴは地中海で採取した「胡渡り」と呼ばれサンゴが中国を経由して日本に来たと推定される。

民俗

 サンゴは、ヨーロッパでは宝石として珍重されるほか、呪術(じゅじゅつ)的効果が注目を集めてきた。サンゴを掛けておいたり、身に着けたりすると、人間関係の不和や魔物の影響を防ぐといわれ、ローマ人には子供の災難除(よ)けにサンゴの首飾りを用いる風習があった。アジアでも、インドや中国で神像をサンゴで飾るのは、サンゴの魔除けの力で神像を守るためであったという。

中世ヨーロッパでは、サンゴはたいせつな薬剤で、患部をこする治療法や、粉末にして内服薬、あるいは外用薬として用いる方法が行われ、心身両面にわたって、あらゆる病気に効能があると考えられた。ベニサンゴの色から血液とのかかわりも強調され、中国でも止血剤として知られていた。日本でもかつて高知県などで、粉末が薬として売られたことがあるという。

種類により特別な意味が与えられていることもあり、イタリアではシロサンゴはよいことをもたらすとされた。日本で古くからサンゴがとれた高知県幡多(はた)郡大月町には、お月岬(みさき)(朴崎(ほおざき))にちなむ「お月さん桃色、だれがいうた、海人(あま)がいうた、海人の口さけ」という民謡があった。「桃色」はモモイロサンゴのことで、土佐藩がサンゴ漁を極秘にしたことをうたったものと伝える。

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