ドライスーツ dry suit

ドライスーツ ダイビング用語

 ドライスーツ dry suit

服の中に水が入らない完全防水の潜水服をいう。しかし、ヘルメットなど伝統的な潜水の潜水服は完全防水であるが、ドライスーツとは呼ばない。スクーバ・ダイビングではウェットに対応する言葉としてドライスーツという言葉が使われている。スクーバダイビングのドライスーツは、スクイーズを防ぐために、BCD.と同様にして、レギュレーターのファースト・ステージから中圧空気が服内に導入される。

ドライスーツ

ドライスーツの素材(生地)

 ウェットスーツと同様に独立気泡のスポンジ素材や、ナイロンなどの生地にコーティングしたシェル素材がある。

 

防水チャック  water proof fastener

 ドライスーツは、防水チャック(ファスナー)が普及したことによって、大きく進歩を遂げた。一般的なのは、背中部分が水平に大きく口を開き、防水ファスナーで水密に閉じる夕イプであるが、これは、自分ではファスナーを閉めることができない。

 最近のドライスーツでは、白分で閉められるように、折りたたむようにして前を開けるようにした型が人気がある。防水ファスナーを使うことで、様々なデザインのドライスーツを作ることが可能になった。

ドライスーツの水返し

 ドライスーツは、ウェットスーツよりも先に実用化されていた。第二次大戦では軍事行動を行う水中工作員であるフロッグマンが戦艦を沈めるまでの活躍をしたが、彼らが着ていたのは、ドライスーツである。薄いゴム地で作られた、ゴム合羽の完全水密版である。胸の部分の大きな水返しから服の中に入る。水返しとは、そこから先までは水は入らない、水を返す仕切りで、スーツよりももっと薄いゴム地で作られた、スカートのような筒が服に接着されたものである。水返しから服の中に入り、薄いゴム地
を折り畳み絞るようにして、ゴム紐でギリギリに縛り付けると完全な水密になる。

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