飽和潜水 saturation diving

飽和潜水

 潜水して、人体に溶け込む不活性ガス(窒素・ヘリウムなど)が、それ以上溶けこまない飽和状態で潜水を続行することをいう。なお、非飽和潜水no-saturation  diving とは飽和潜水以外の、一股の潜水をいう。

 周囲の圧力(水圧)に対応して、人体に不活性ガスが溶け込む限界、飽和に達してしまえば、その後、何日間潜水していようとも、それ以上の窒素は溶け込まない。船上の圧力室の中にダイバーを収容し、飽和状態を維持し、小さな圧力室で水中に昇降して潜水作業を行う。飽和潜水の時間は、数日、1か月程度にまで及ぶ。
 ベル(水中エレベーター)、減圧室、生命維持装置などを組み合せた潜水システムによって潜水を行う方法であり、水深50m以上に、相当期間にわたって連続的に潜水作業が行われる場合や水深100 m以上に潜水する場合に採られる方式である。

 日本で実際に行われて有名な飽和潜水は、1980年から行われた、対馬沖で、日露戦争で沈没したナヒモフ号の金塊引き上げ捜索のための飽和潜水作業である。また敗戦直後、日本海若狭湾、舞鶴沖27km、水深約120 mの海底に沈められた海軍病院船「第二氷川丸」(もとオランダの病院船オプテンノール号)にも、今まで何度も混合ガスによる短時間潜水や飽和潜水による調査がおこなわれている。

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