肺スクーズ

肺スクーズ ダイビング用語

肺スクーズ

 肺スクィーズとは、息をこらえて潜水したような場合、空気を含んだ肺は水圧に応じて縮小する。縮小の限度を超えると外界に対して肺内圧が陰圧となることで生ずるスクィーズをいう。
 このスクィーズのため、30m以上は息こらえでは潜降できないとされていた。しかし、水圧により横隔膜も上方に引き上げられ、胸腔容量は想定以上に滅少し、四肢血液の肺へのシフトも起こり、スクィーズ障害を防ぐことがわかってきた。しかし、一般には、胸腔縮減限界にあたる深度を超え、胸腔がこれ以上縮むことができなくなると、肺内圧が胸郭内圧(胸腔圧)よりさらに陰圧となり、肺やそれを覆う胸膜に小出血などの損傷が生ずる可能性がある。

スキンダイビングは、肺活量いっぱいに空気を吸って潜る。気体の体積は、圧力に反比例して、肺の大きさは、水深10mでは2分の1、20mでは3分の1、30mでは4分の1と、どんどん小さくなりる。それに伴って、胸郭も小さくなっていけば問題がないが肋骨で囲まれている胸郭は小さくなりません。そして40mに達すると、肺は元の大きさの5分の1、つまり残気量の大きさになり、40mを越えると肺はこわれはじめます。これを肺のスクイズといいます。

肺スクーズ

 

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