低体温症(ハイポサーミア)hypothermia

低体温症 ダイビング用語

低体温症(ハイポサーミア)hypothermia

 水は空気の26倍程度も熱伝導率が高いため、潜水中では空気中に比べ、容易に体温(深部体温)の低下が起きる。低体温症とは、深部体温(通常は直腸温、食道温、鼓膜温で測定)が35℃以下に低下した状態をいう。 35°C以下になると、筋肉は熱産生のために震えが生じ、その筋の本来の作業筋力が低下する。33度以下の低体温では周囲の状況に無関心となり、判断力も失われる。低温に対する抵抗力は個人差があるが、水温15℃までがウエットスーツで快適に潜水できる境界であり、水温10℃以下では、6.5mm(ろくはん)など、厚いウエットスーツでなければ低体温症になる可能性が高い。また厚さに関わらずウエットスーツで耐えられる限界は6度前後と考えられている。水温に合わせた潜水服、インナー・ウェアを準備する。

低体温症

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